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コロナ後遺症と鍼灸療法:不明瞭な症状に対する新たなアプローチ

 

https://note.com/yuuta1358/n/nfaa7246c6609

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中で多くの人々に影響を与え、その後遺症も問題となっています。この記事では、コロナ禍の主な症状と、最近増加している鍼灸療法の理由について調べています。

コロナ後遺症の主な症状

コロナ後遺症の主な症状は様々な症状があります。
コロナ感染後の後遺症に関する統計では、回復後1ヶ月を経過した場合でも72.5%が何らかの症状を訴えています。
中でも、倦怠感(40%)や息切れ(36%)が最も多いですが、抑うつ(15%)など精神症状がみられるものの、精神・神経症状の病因や治療に関する科学的根拠が乏しいのが実際です。
倦怠感や息切れが最も多いですが、抑うつなどの精神も見られます。
また、関節痛、筋肉痛、咳、痰、胸痛、記憶障害、集中力低下、不眠、臭気障害、味覚障害、聴覚、下痢、腹痛、顔の火照り、微熱、湿疹など、様々な症状が報告されています。

新型コロナウイルス感染症による後遺症の定義

2022年7月現在、厚生労働省による「新型コロナウイルス感染症の手引き:罹患後症状のマネジメント」ではコロナ後遺症について以下の通り定義しています。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の症状は,新型コロナウイルス(SARSCoV-2)に罹患した人に見られ,少なくとも2カ月以上持続し,また,他の疾患による症状として説明がつかないものである。通常はCOVID-19の発症から3カ月経った時点にも見られる。

https://www.mhlw.go.jp/content/000860932.pdf
症状には,倦怠感,息切れ,思考力や記憶への影響などがあり,日常生活に影響することもある。COVID-19 の急性期から回復した後に新たに出現する症状と,急性期から持続する症状がある。また,症状の程度は変動し,症状消失後に再度出現することもある。

コロナ後遺症の治療の難しさ

これらのコロナ後遺症に対する治療は、明確な原因が分かっていないから、対症療法が中心になっています。様々な治療法を検討しています。

鍼灸療法の役割

ここで注目すべきは、最近起きている鍼灸療法の臨む理由です。 鍼灸療法は、東洋医学を基にした治療法で、浅く刺す「痛みのない」鍼や、「熱くない」お灸を使いますこの療法は、全身のバランスを調整し、回復を促進することが特徴です。 コロナ後遺症による不安が原因で、新たな症状が発症したり、症状が長引いている患者に対し、鍼灸療法は有益なアプローチとなっております。

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東洋医学のアプローチ

鍼灸療法は東洋医学に基づいています。東洋医学は、約2,000年前に中国で発祥し、日本や韓国などで発展してきた医学です。この医学は、「陰陽五行説」などの概念を基礎にしていますびっくりしています、身体は「気血水」の三要素で構成されていると考えています。失調が健康状態を考えて考えられ、これらの失調を調整することで病気を治療します。
孔子が記した論語には「中庸」と呼ばれる概念が中心になっており、「過不足がなく調和がとれていること」について書かれていますが、「東洋医学が考える健康な状態」の概念においても言い換えることができ、実際の治療でも応用されています。

東洋医学には、人間が健康な状態であることを示す要素として、「気・血・水」という概念があります。
「気」とは生命活動を行うために必要なエネルギーのことを指し、「血」はいわゆる血液のことで、「水」はリンパ液や汗といった血液以外の体液を指します。
この「気・血・水」の3つが、少なかったり、多すぎたりせずに、滞りなく全身を巡っている状況を、東洋医学では健康的な状態であると考えています。
また、東洋医学では「冷え・火照り」の偏りが不調を引き起こすと考えられており、鍼や灸を使ってこれらの偏りや滞りを治療していきます。

未病・予防医学   「大きな病気を未然に防ぐ」

東洋医学では、いわゆる「未病」と呼ばれる健康と病気の間のグレーゾーンを得意とし、浮腫みやすい・冷えやすい・下痢や便秘しがち・気持ちが落ち着かない・風邪をひきやすいなどの西洋医学では病名がつかなかったり、治療方法がない状態を指します。

予防医学は、病気を予防することを目的とした医学のことを指します。予防医学には、2つの要素があります。一つは、疾患の予防をすること、もう一つは、健康を維持することです。
予防医学には、自己健康管理、健康教育、健康促進、疫学調査などがあります。予防医学によって、病気を予防し、健康を維持することができます。
東洋医学では、未病を見つけるために、体質や生活習慣、精神面などを詳しく見て、病気になりそうな状態を早期に発見することが重要です。
このような病気になる一歩手前の未病の状態は、鍼灸治療を受ける事で体質から改善することが期待できますので一度相談されてみてください。

この未病を改善していくことで、大きな病気に罹るリスクを未然に防ぐ「予防医学」に繋がります。

国家資格ついて

医師の他に厚生労働省・文部科学省が認める国家資格「はり師」「きゅう師」を取得した者が鍼灸治療を行えます。国家試験の受験資格を得るためには、鍼灸学科のある3年以上の養成学校を卒業する必要があります。
鍼灸学校で主に履修する科目は下記の通りです。

解剖学
生理学
医療概論
衛生学・公衆衛生学
関係法規
病理学概論
臨床医学総論
臨床医学各論
リハビリテーション医学
東洋医学概論
経絡経穴概論
はり理論・きゅう理論東洋医学臨床論

鍼灸マッサージ師はリラクゼーションと同じように理解する方がいらっしゃいますが、専門機関で学んだことは医師、看護師、理学療法士と変わらない知識を有して社会で活躍しております。 

保険診療について
はりきゅう治療には、医師の同意書があれば保険診療が適応になります。

▼保険適応になる疾患
1.五十肩
2.リウマチ
3.頸腕症候群
4.神経痛
5.腰痛症
6.頸椎捻挫後遺症(むちうち症)

保険適応については事前に当院にご相談ください。
また、はりきゅう治療を受診している期間はその他医療機関(病院・接骨院など)との併用はできません。  

国家資格と保険事務

鍼灸療法は、国家資格「はり師」「きゅう師」を取得した者によって行われます。保険診療が適用される疾患もあり、患者は医師の同意書があれば保険適応となります。治療を受ける期間は他の医療機関との併用はできないことに注意が必要です。
コロナ後遺症に苦しむ患者達、鍼灸療法を含む多くの治療法を試し、自分の症状に合ったアプローチを見つけることが大切です。未病から大きな病気を防ぐためにも、東洋医学と鍼灸療法の可能性を検討してみてはいかがでしょうか。